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「保護者の皆様は、本園、大川分園のどちらかを選択することができます」
社会福祉法人キッズハウスもりやま
当社会福祉法人キッズハウスもりやまは、幼保連携型認定こども園として「もりやまこども園本園」と「もりやまこども園大川分園」の2カ所の園を運営しています。前者は年齢別集団教育・保育を中心に行い、後者は小規模の異年齢集団教育・保育を中心に行っています。
「保護者の皆様の子育てに対する考え方に応じて、どちらかを選択することができる」これが、もりやまこども園の特色の一つです。
おおきくなったら なにになりたい?
施設長 工藤 正孝
年が明けて、新しい1年が始まりました。もりやまこども園本園・大川保育園の子どもさんたちはとても元気です。新型コロナウイルス感染症にかかってしまうこともありましたが、乗り越えて元気に雪の中を走り回っています。雪もまた、お友達です。
さて、私は子ども達のまっすぐな心から生まれた言葉を、まぶしく感じることがあります。私自身が大きくなるに従って見失ってきた言葉なのかな、などと思いながら、1年半前の出来事を振り返っていました。それは、遊戯室で朝の体操が終わったときでした。
4歳児の子どもさんが私のところに駆け寄ってきました。まっすぐに見つめて、はきはきした声でお話ししてくれました。
「園長先生、大きくなったら何になりたいの?」
突然の質問に私は言葉が詰まりました。このような質問を、もう何十年も問われたことがなかったからです。もはや考えてもいないことでした。
「何になろうかなあ」と首をかしげながらとりあえず答えました。すると、「私ね、保育士さんになりたいの」。にこにこしながら思いを伝えて、お友達の方へ走っていきました。
『大きくなったら何になりたいの?』この問いは、私の中にずっと残り続けます。
『これから、70歳、80歳、90歳…と大きくなったら、私は何になりたいのだろうか。』
このように考え続けていると、私の中に新しい問いが生まれました。
『これまでに「やろうとしてできなかったことや、やらなかったこと」がないだろうか。』
そんなふうに考えたら、途中であきらめたり、お金がかかるから無理だと考えたりしたことがたくさんありました。
昨年は、学生時代に読破できなかった(何度かチャレンジしたけれど、当時の私には難しくて手に負えなかった)アインシュタインの手記を、一気に読み終えました。捨てることができなかったこの本を、読み終えるのに40年以上もかかったことになります。すべて理解できたわけではないけれど、最後まで読み続け、読み終えたことに対して、とても達成感を感じました。
今年は何にチャレンジしてみようかな、考えているところに、最初に飛び込んできたのは、「ぼく モグラ キツネ 馬」(2021チャーリー・マッケンジー著、川村元気訳 飛鳥新社)という本です。
“こんにちは”
ぼくは、モグラとであった。
“オイラはとってもちいさい”とモグラがいった。
“そうだね”ぼくはモグラをだきあげた。
“でもきみがいると世界はでっかくかわる。
“おおきくなったら、なにになりたい?”
主人公の“ぼく”はどう答えたのだろう。私が同じように園児さんから聞かれた時には職業のことしか頭に浮かばなかった。それほどに私の頭は固くなっている。子どもさんたちの頭は、きっと柔らかくて様々な答えを導くことができるのだろう。
さて、ホームページを開いてくださったあなたは、どんな答えを導くのでしょうか。
昨年は、もりやまこども園の創立50周年事業がありました。オープニングの園児さんたちの姿です。一生懸命練習して、緊張の中でやり遂げました。